「補聴器さん!ありがとう」 長野市 K.N様
私は今年喜寿の高齢者です。初対面の人には勿論、久しぶりに逢った友人知人に、まず開口一番「難聴になり補聴器をつけているの。よろしくね」とご挨拶します。途中でこちらから聞き返すことは何回かあっても、話が通じなくて困った事は殆ど無く「本当に補聴器つけているの?見せて」と言う友人達には、電池まで外して懇切丁寧にご披露しています。今、私の聴力は右が63、左が70デシベルの難聴です。補聴器無しには私の生活は考えられません。
若い頃からめまい、頭痛でメニエル症候群と診断され、子育てや家事に夢中で暮らしている間にも、聴力はだんだん退化していたのです。くよくよしたって始まらないと、ヘルスボランティアになり、お仲間達とリハビリのお手伝いを十五年、不自由な耳で大好きなコーラスにも十年通うことが出来ました。その間、友人の紹介で近くの補聴器店から三台購入しましたが、長くて二年、短いときは一年で対応できなくなったり、本当に残念で悲しいことでした。
そんな時、長野補聴器センターでヨーロッパ生まれの補聴器と知り合えたのです。お店の方に試聴させて頂き、その聞こえの良さに生き返ったような嬉しさで即お願いして購入しました。最初は耳掛け式なので大きく感じちょっと心配でしたが、杞憂でした。大きいからこそ電池も大きく寿命も長く、不器用な指でも扱いやすく良いことづくめです。電話も専らFAXでしたが、受話器に機器をつけ、補聴器で友人や娘と肉声を交わす喜びも増えました。新しい補聴器の使い心地は、それ以前の品に比べて抜群の感じがします。電池はメモ帳に赤丸をつけ、一週間目に必ず交換します。とにかく安心して毎日使える事が、何よりも有難いと思います。
夏は汗よけ袋を必ず使用し、夜九時には「今日も一日ありがとう」と言いながら、乾燥剤入りの容器で休ませます。一日中装着していますと、知らない間に私の頭の中も疲労が溜まりますので、収納した後何も聞こえない静かな環境で、読書や字幕入りのテレビを楽しみます。そして一番有難いことは、長野補聴器センターの店長始め皆さん方は年中無休で対応して下さり、私ども弱者の立場に立って優しく親切なことです。本当に心より感謝いたしております。
紅葉マークをつけた車に夫や友人を乗せ温泉行きを楽しんだり、ドライブできる幸せは補聴器あったればこそです。昨秋も京都のクラス会へ一人で出席し、翌朝娘と合流、奈良のお寺めぐりが出来ました。先の見えてきた昨今ですが、難聴に負けず積極的に行動したいと思います。関係者の皆様、これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。